てるる詩の木工房の竪琴は、8年以上自社管理・乾燥させた良質な材を使用しております。
制作中や完成後は年間を通じて一定の温度・湿度を保った専用室で保管を行っておりますので安心してお弾きになれます。
ご愛用いただいている皆様が楽器を育て、音を育て、
永くご愛用いただけますようにお手入れ方法についてご紹介いたします。
手をきれいに洗い、手の油分や水分をしっかり拭き取ります。(特に水分が残らないようにしっかり指も拭きましょう)
洗面所がない場所でしたらウエットティッシュ(アルコールティッシュだとさらに良い)を用意して最後に乾いたティッシュで水気を拭き取ると良いです。
手に土や油などの汚れ、飲食物の油分、塩分、水分などがついた状態で楽器を弾くことはお避け下さい。
また、指輪やブレスレットなどのアクセサリーや腕時計を付けたまま弾くと楽器を傷つける原因となります。
外してから弾いてください。
竪琴のボディを乾いた柔らかい布や楽器用クロスで拭きます。
弦はティッシュで軽く拭いてあげましょう。
もらいサビを防ぐために、ティッシュにサビや汚れががついたら新しい面で拭いてあげてください。
弦は裏側と表側を拭きます。何度も強くこすらなくともさっと1~2回拭くだけで十分です。
てるる詩の木工房の竪琴はナチュラル(ウレタン塗装艶あり)と漆塗装(本漆使用・摺り漆・艶あり)の2種類です。
□ナチュラル(ウレタン塗装艶あり)
普段は乾拭きで十分です。汚れが気になる場合は楽器用ポリッシュを少量柔らかい布や楽器用クロスにつけてお手入れしてください。
□漆塗装(本漆使用・摺り漆)
漆(うるし)は古くより食器、工芸品、楽器にも使用されている塗料です。
普段は乾拭きで十分です。汚れが気になる場合はほんの少し湿らせた柔らかい布で汚れを落とし、乾拭きで仕上げてください。
※注意
漆アレルギーの方、以前に漆製品やウルシ科植物でかぶれたことのある方、お肌の敏感な方は、まれにかぶれることがございます。
ご注意ください。
弾き終わったら絹など自然素材の柔らかい布に包んで専用ケースにしまいます。
ケースは楽器にとって大切なお家。楽器を外部の温湿度の変化、衝撃から守ってくれます。
移動の際にも布に包んでケースに入れましょう。
空港では手荷物カウンターで楽器であることを伝えるとクッション性の良い楽器専用運搬ボックスを用意してくれて安心です。
木は材となってもなお生きて呼吸しています。そのため周りの環境によって状態が変化します。
季節ごとのお手入れをご紹介します。
春・秋:楽器にとって過ごしやすい季節ですが、季節の変わり目には音が変化しやすくなります。こまめに調弦しましょう。
梅雨:楽器にとって湿気は望ましくありません。ケースに入れなるべく空調の効いた部屋で保管してください。
夏:炎天下の車内は60℃以上になることもあります。放置はお避け下さい。やむを得ず車内に置く時には屋内や木陰に停めてください。
また、クーラーの風や直射日光が直接当たる場所に置くこともお避け下さい。
冬:室内外の急激な温度差・湿度差で結露が生じる場合があるのでお気を付けください。
暖房器具(ヒーター、ストーブ)の熱や風が直接当たらないように、電気カーペットの上に置いたりしないようにしてください。
弦はお手入れをするほどに良いコンディションを保ち永く弾くことができます。
弦の一本一本、表側も裏側も丁寧に拭いてあげましょう。
ストレート弦(高音部 細くて巻かれていない線)
弦のさび止めオイルをティッシュに数滴染み込ませて(ごく少量で充分です。)一本一本丁寧に拭きます。
さびや汚れが付いたらティッシュを交換しながら行います。
オイルで拭いたら乾いたティッシュで残ったオイルをきれいに拭き取ります。
(残ったオイルの酸化が弦さびの原因にもなります。しっかり拭き取ってください。)
弾く場所だけでなく、ピンやサドル近くの上下の場所も拭いてあげましょう。
弦がさびないようにとオイルでベタベタにしている方を時々見受けますが、逆にさびの原因になります。
オイルが弦をごく薄くコーティングしているのが理想です。
巻き弦(中音部、低音部 芯線に更に細いワイヤーが巻かれた線)
巻き弦の細いワイヤーが巻かれた部分にオイルは使用しないでください。
巻き部分にオイルが染み込むと音に良い影響を与えません。
乾いたティッシュでそっと乾拭きしてください。
ただし、ピンやサドル近くの上下の芯線がそのまま見える部分は、
オイルで拭いてさびを防ぎましょう。
毎日のように弾いている楽器は不思議とあまりさびません。
しばらく弾かない時は以下のようにしてさびを防いでください。
◯弾いていない時はお手入れ後、布に包んでケースにしまう。
◯台風や大雨、海風など塩分・水分を含んだ風に当てない。
当ててしまった時はお手入れをして弦をきれいに保ってください。
軽いさびでしたら、オイルで拭き取るお手入れで改善します。
まずはオイルをしみこませたティッシュでさびの部分を拭いてお試しください。
それでも改善せずザラザラとして気になる場合は、目の細かいサンドペーパー(#1000)をごく軽く当ててそっとこすりさびを落とします。
強くこすると弦の劣化や切れる原因となりますのでご注意ください。
また、サンドペーパーを当てた際のさびの粉が付着するともらいさびの原因となるため、オイルをしみこませたティッシュにさびが付かなくなるまで拭き取り、最後に乾いたティッシュで拭き取ります。
もしも楽器や他の弦にさびの粉がついたらきれいに拭きましょう。
さびてしまった弦は弾き心地も悪く、弾いたときに手を怪我したり、突然弦が切れたり、チューニングが狂いやすくなったりすることがあります。
さびを落とすことよりも予防を心掛け、ひどいさびの場合は弦の交換をおすすめいたします。
ライアーの場合、長く弾き込むことでピッチがが安定し音が熟成すると言われております。
通常5年~10年ぐらい弾くことができます。
弾いていて支障がない場合、特に弦を張替えする必要はありません。
ただし、弦が切れてしまった場合、音質が明らかに変わってしまった場合、音に異常がある場合などは弦の劣化が考えられます。
弦の張替えで改善するケースがほとんどですのでお問い合わせください。
ギター弦用のさび止めオイルが使用できます。
また、刃物用のさび止め油、椿油(ホームセンターで購入できます。)も使用することができます。
使用にはごく少量で充分です。決してオイルでベトベトの状態にしないでください。
食用油は不向きなものもあるためおすすめしておりません。