高良輝幸
Takara Teruyuki
てるる詩の木工房 楽器制作者・代表者
1955 沖縄県那覇市生まれ
1973 県立小禄高校卒業
1976 K.ヤイリーギター就職
1983 石丸工芸(株)就職
1985 (株)藤川工芸就職
1993 沖縄県立芸術大学デザイン科
木工技術嘱託員
2001 独立 木の工房杢陽主宰
特殊・特注木工品
文化財復元事業木地製作担当
2002 竪琴制作を始める
2010 楽器部門をてるる詩の木工房
と名付ける
資格等
●2003 厚生労働大臣認定
家具製作1級技能士
●2006~沖縄県各地の獅子頭、その他文化財復元に携わる
●2010 沖縄県認定工芸士
●2010 国土緑化推進機構
森の名手・名人認定(木工芸)
●2014~首里城・県立博物館等, 多くの琉球王国時代漆器,模造復元プロジェクトに木地製作担当として携わる
主な木地製作
〇首里城三御飾
〇徳川美術館所蔵
国指定重要文化財模造復元
・花鳥七宝繋文密陀絵沈金御供飯
〇琉球王国文化遺産集積・再興事業
漆芸・木彫部門
・朱漆巴紋沈金御供飯
・黒漆雲竜螺鈿東道盆
他多数
●2020~ライアー響会会員
●2011 琉球王家秘傳武術
本部御殿手 五段
受賞歴
2002 ウッディフェアコンペ(優秀賞)
2003 沖縄県産業まつり 発明工夫展
意匠の部(優秀賞)
2006 沖縄県工芸公募展(入選)
2007 沖縄市工芸コンテスト(佳作)
高良のり子
Takara Noriko
楽器制作・弦制作
1970 東京都足立区生まれ
1996 沖縄県立芸術大学工芸専攻陶芸コース卒業
1996 結婚
2001 夫輝幸と共に工房設立
2020 ライアー響会会員
都会の美術学校に通うも、自然にふれあうものづくりを志して沖縄へ。
結婚後、夫輝幸と共に木工房を設立。
現在は竪琴制作・塗装・弦作りを担当する。
photo by earthphotographer Miyako Nishi
私はてるる詩の木工房の竪琴の一番最初のファンです!
楽器は一台一台違う個性や素晴らしさを持っています。
完成したばかりの楽器に触れながら
「この子はこの歌が似合うなあ」「この子の高音部がとても良い!」
などと弾いていると楽器も応えるように美しい音となります。
はじめて自分専用の楽器を奏でた時、
この楽器の音が自分に寄り添ってくれることを感じ涙が出ました。
楽器の誕生に立ち会うことができるのは幸せなことです。
コロナ下でコンサートやレッスンをされていた先生方の活動が止まり、
楽器をどのように伝えていけばよいのか途方に暮れました。
そんな時ある方に「なぜ竪琴を作り始めたのですか?」と問われ
「音に感動したから」と答えると「じゃあ音を届けたらいいじゃないですか」どうやって?「自分で弾いてYouTubeに上げたらよいですよ」。
それから私は探るように合う音を見つけ、楽器に耳を傾けながら一曲を作り上げました。「この大好きな楽器を、素晴らしさをお伝えしたい」という一心でした。
時には失敗ばかりで泣きながら撮ったこともあります。
どの曲も大切な「その楽器との一期一会の一曲」です。
見上げてごらん夜の星を
はじめてライアー用に編曲した曲。
探るように弾きながら夢中で合う音を探しました。
4時起きでモモタマナの木の間から夜が明ける様子を写真に収めました。明けの明星、金星が写っています。
天から降る餅
沖縄県今帰仁村古宇利島に伝わる昔話を再話しました。沖縄にもアダムとイブのような話があったのですね。世界の始まりのお話です。奥底に流れるテーマは「自立」。素敵なお話です。
Both sides now~青春の光と影
ジョニ・ミッチェルの名曲。アール・スラッグスの息子さんがこの曲をギターで弾いた編曲が素晴らしく、楽器の特性を生かして弾けば良いのだと会得しました。
朝の光の中で作った楽器制作シーンも入っています。
プレリュード(アヴェ・マリア)
バッハの曲に130年の時を経てグノーがメロディをつけたあまりにも美しい曲。
何度練習をしたかわかりません。弾く度に発見がありその時の自分が現れベストを尽くすしかない曲です。