1926年の10月6日に
ライアーは生まれました。
なんと94歳!
今日は、2台のペンタトニックライアー「ことのは」が完成しました。
「ことのは」は
てるる詩の木工房で生まれた最初の楽器です。
遠い外国の楽器だと思っていた竪琴、
けれども原型としての琴は世界各地から生まれています。
琴と言葉は深い繋がりがあり、自分たちの足元を掘り進めると深い水脈が世界と繋がっていることを感じた時、
初めて自分たちの楽器として竪琴を作るようになりました。
完成した時は嬉しくて嬉しくて
ずっと弾いていたことを思い出します。
沖縄の木を使って竪琴を作ろうと思い
最初に使ったのは相思樹でした。
黄色いミモザのような花が咲く木、
堅牢で素朴な木の音がします。
最初に作った大きなライアーは柿の木でした。
岩山に生え、風雨に耐えてしっかりと根を張ったこの木は、
製材した時にあまりの美しさに驚きました。
木の生き様が美しい杢となって表れていたのです。
この木は工房をはじめた私たちに困難に負けない勇気を与えてくれました。
今回完成した楽器は相思樹と柿の木。
どちらも心に残る木です。
相応しく工芸品に用いられる摺漆の技法で丁寧に仕上げました。