· 

朝日新聞に掲載されました

朝日新聞に掲載されました
朝日新聞に掲載されました

10月7日付けの朝日新聞文化欄にて
琉球王国文化復元再興事業で
木地製作を担当させていただいた
朱漆巴紋沈金御供飯
(しゅうるしともえもんちんきんうくふぁん)
についての記事が掲載されました。

楽器制作をしておりますが
「木の工房杢陽」として
文化財木地製作の仕事にも関わっております。

現在は消えてしまった「巻胎」技法、
帯状の木をぐるぐるとバームクーヘンのように
巻いて削り出す技法で製作されています。
その時代の素材、技法に忠実に製作するため、
接着剤には楽器制作と同じく、にかわを使います。
私たちの工房で木地完成後、
バトンタッチして漆を塗り、沈金加飾を施し、、、と
一つの器物に多くの人の手と実に3年という長い時間がかけられています。

琉球王国時代の漆器の木地の特徴は
「小さな部材を工夫して組み合わせ
大きな造形を作り上げること」です。

一年前にはまだ焼失しておらず、
堂々とした姿を誇っていた首里城。
小さな思いが集まって、
いつの日か再興出来ることを祈ります。