ペンタトニックライアーことのは9弦を使った
沖縄の昔話弾き語り「天から降る餅」をYouTubeにupしました。
ご覧ください。↓↓↓
「ことのは」の音色や響きは
特に物語や詩の朗読と歌を組み合わせた「歌物語」にぴったりです。
この楽器は相思樹を用いて、
漆を15回以上塗り重ねる「摺り漆」の技法で作られています。
写真は15年前に撮影した、古宇利島の浜。
本島から橋が架かった直後ぐらいで、
訪れる人も少なく、
当時子どもたちは昔話さながらにはだかんぼうで泳ぎました。
今回お話しした「天から降る餅」は
古宇利島に伝わる、沖縄版アダムとイブのようなお話しです。
楽園で何も心配せずに暮らしていた二人。
貯蓄を考えつきますが、その日から天から降っていた餅がピタッと止まってしまった、、、
疑いの心を持ち、蓄えることを知った為に、
大自然と一体になっていた黄金期が終わってしまった、と解釈していたのですが、
今回再話するに当たり原話に近いものを、と探しました。
その中に「其の自活心の発作せるを認め、遂に餅を給せざるに至れり」という一文が出てきます。
二人が自立出来る時期に来たことを知り、
餅は降らなくなったのです。
自分の言葉や歌で物語を捉え直す作業で
今回発見あり、感じるところあり、
とても楽しかったです。
「うた」は「訴える」から来ているそうです。
何度も何度も月に訴えた二人が口ずさんだ言葉が
いつかうたになっていたのでしょうか。
言の葉が歌になる瞬間を感じました。