メルマガVol.16てるる詩の木(うたのき)工房便り

*今日は旧暦6月1日、新月です。

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工房に皆様をお迎えする気持ちで書いています。

 

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2022年5月30日号より

 

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こんにちは。

てるる詩の木(うたのき)工房、高良のり子です。

 

今日は旧暦5月1日、新月です。

梅雨の晴れ間に少しづつ夏の到来を感じます。

 

工房ではあやはべる39弦の制作が進んでいます。

お届けできる日ももうすぐ。

先行予約されている皆様どうぞ今しばらくお待ちください。

 

 

今回は「はかる」についてです。

 

工房でふと考えると「はかる」ことの多いこと!

長さ、重さ、角度、厚さ、圧、量、数、温度、湿度、、、

日々計ることに明け暮れていると言っても過言ではありません。

木材の含水率や、弦の張力といった目に見えないものもはかります。

 

 

けれど時には「計るから失敗する!」ということで

「馬鹿棒」なるものを作ることがあります。

あらかじめ正確な位置を記した棒を当てて

墨付け(すみつけ)をすると、

いちいち計る必要がなく、見間違えによる失敗を防ぎ、スピードアップ!

 

これは自分専用のモノサシを作っていることになり、

楽器制作ではこの応用が良く使われます。

 

数値化することは、正確さ、再現性を助けてくれます。

けれどもはかることができるものもあればできないものもあります。

 

楽器の表面板の内側に配置された力木(ちからぎ)の削りは

音を生み出すのに重要な箇所ですが

ここに正解を数値化できるものはありません。

 

木の持つ特性は同じ樹種であっても違うため、

音や圧の感じを自分の手で確かめつつ、

内部応力を想像しながら形作ります。

 

また楽器のフォルムのつながりも、

数値には表れてこないような僅かな部分を

手で確かめながらなめらかに仕上げていきます。

 

自然の中の貝や植物にもどこか似ている構造。

一台ずつ向き合って、その楽器だけの小世界が

秘められています。

 

楽器から生まれる音の美しさも、数値化することができません。

波形等で可視化できたとしても、

 

音は心で感じることにこそ意味があります。

 

 

*今回もてるる詩の木(うたのき)工房メールマガジンを

 お読みいただきありがとうございます。

 今日も良い日となりますように。

 

 

 

私たちは沖縄県うるま市で、 楽器を制作する工房です。

2002年より、 厳選した沖縄の木を用い、

手加工で竪琴・ライアーをはじめ

心を込めた手作りの楽器をお届けしています。

 

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