てるる詩の木(うたのき)工房メールマガジンへようこそ!Vol,30

*今日は2023年8月16日、旧暦7月1日、新月です。

 

 

メルマガバックナンバーをお届けいたします。

 工房に皆様をお迎えする気持ちで書いています。

 

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2023年7月18日(旧暦6月1日)号より「和宇慶先生」について

 

こんにちは。

てるる詩の木(うたのき)工房、高良のり子です。

 

今日は旧暦6月1日、新月です。

旧暦6月1日は「アイゴ」という魚の子ども、

「スク」が生まれて岸に寄ってくることが多い日です。

これから夏本番ですが、

各地で大雨等の災害で被災された皆様にはお見舞い申し上げます。

また、猛暑の折、どうぞ体調に充分お気を付けください。

 

今回は「和宇慶先生」についてです。

 

沖縄戦で最も激しい戦地となった摩文仁の丘に

「平和の礎(いしじ)」があります。

波が押し寄せてくるような石碑に、

戦争で命を落とされた一人一人のお名前が刻まれています。

波紋のように囲まれた真ん中には平和を祈る火が灯されています。

このデザインをされたのが和宇慶朝健(わうけ・ちょうけん)先生です。

 

先生は工業高校で教鞭をとられた後、

沖縄県立芸術大学でデザイン科の教授としてたくさんの学生を育てました。

実は私も専攻は工芸ですが、先生のデザインの授業を受けた一人です。

課題が期限に間に合わず、遅れて提出した時に、

「期限を守るのも、デザインの大切な仕事のひとつ。」と諭されたのは

今でもずっと心に残っています。

 

また高良もデザイン科の講師だったので、

芸大を辞めて独立してからも

交流していただきました。

私たちの工房と先生のご自宅が近かったこともあり、

「困ったときの和宇慶先生」と

いろいろなことを相談させていただきました。

 

看板の注文があったときには

先生に文字を書いていただきました。

達筆な先生ですが、退職されてから書を習いに行っている、

しかもその書の先生という方は

94歳で現役で洋裁をされている方、とお聞きして驚きました。

 

その方は着物をリフォームして

洋服に仕立てるお仕事をずっとされているそうですが、

着物をほどく際には

必ずお風呂に入って身を清めるのだそうです。

「人様のお仕事にハサミを入れるのだから、

自らも清めてからでなくてはいけない」

というのがその方の持論で、

そのお話に感動した和宇慶先生は

デザイン科の授業の最初には必ずこのお話をしている

とのことでした。

 

私たちも、木に向き合うとき、

楽器に向き合うとき、

 

こんな気持ちを忘れずにいたいと思います。

 

 

 

*今回もてるる詩の木(うたのき)工房メールマガジンを

 ご購読いただきありがとうございます。

 

 今日も良い日となりますように。

 

私たちは沖縄県うるま市で、 楽器を制作する工房です。

2002年より、 厳選した沖縄の木を用い、

手加工で竪琴・ライアーをはじめ

 心を込めた手作りの楽器をお届けしています。

 

 

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編集後記

写真は和宇慶先生に書をお願いして、

ケヤキに陰刻したものです。

吉田松陰の言葉で

「草莽崛起(そうもうくっき)」

と読むそうです。

高良のお気に入りの仕事の一つです。

(のり子)