てるる詩の木(うたのき)工房メールマガジンへようこそ!Vol,31

*今日は2023年9月15日、旧暦8月1日、新月です。

 

 

メルマガバックナンバーをお届けいたします。

 

 工房に皆様をお迎えする気持ちで書いています。

 

 

・・・

 

こんにちは。

てるる詩の木(うたのき)工房、高良のり子です。

 

今日は旧暦7月1日、新月です。

台風が日本列島を吹き荒れました。

皆様の地域ではご無事でしたでしょうか。

被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。

 

今回は「あやはべるの日」についてです。

 

8月8日は蝶が羽ばたく様子に見えることから

「蝶の日」。

それに倣い「あやはべるの日」として

毎年感謝を込めてキャンペーンを行っています。

 

今年は台風で準備もままならず、

片付けに追われて開催も迷いましたが、

ご注文やお問い合わせをいただきありがとうございます!

 

「あやはべる」とは

「美しい蝶」を意味する琉球の古い言葉です。

「あやはべる」を詠った美しいおもろをご紹介します。

 

*「おもろ」は「思い」と同義語で、

「おもろそうし」とは首里王府によって編纂された歌謡集。

 

 

吾が をなり御神の

守られて おわちやむ

やれ、ゑけ

又 弟をなり御神の

又 綾蝶(あやはべる) 

なりよわちへ

又 奇せ蝶(くせはべる) 

なりよわちへ

 

(意)

 

私のヲナリ神が

守るために来てくれました。

ヤレ、エケ

妹ヲナリ神が

美しい蝶となって

奇しき蝶となって

 

 

航海に出る兄弟を、

姉妹のをなり神が美しい蝶となって守護してくれる、

という祈りを込めた美しいおもろです。

 

綾はべる (あやはべる)

奇はべる (くせはべる)

と繰り返し寄せ来る波のような

対語が美しい。

 

実は工房の名前を考えていた時、

ライアー奏者の平岡祐子さんが

「あやはべる工房はいかがですか?」と

薦めてくださいました。

 

平岡さんは

障がいを持ったお子さんを

「繊細な心を持った子どもたち」と

仰っていましたが、

「蝶の羽の心を持った子どもたち」という

表現もあるのだそうです。

その子たちが待っている楽器を

生み出してほしい、と話してくださいました。

 

工房名とはならなかったのですが、

私たちは次に生まれた楽器を

「あやはべる」と名付けました。

 

祈りを込めて一台一台制作しています。

 

 

*今回もてるる詩の木(うたのき)工房メールマガジンを

 ご購読いただきありがとうございます。

 今日も良い日となりますように。

 

 

私たちは沖縄県うるま市で、 楽器を制作する工房です。

2002年より、 厳選した沖縄の木を用い、

手加工で竪琴・ライアーをはじめ

心を込めた手作りの楽器をお届けしています。

 

 

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編集後記

台風後の新月の朝、一斉に咲いたタマスダレ。

別名「風吹き花」と言って、台風の前後に咲くのだそうです。

強い風雨で木々の枝は折れ、葉は落ち

すっかり荒れ果てた状態でしたが

健気に咲く花に元気をもらいました。

被害を受けて大変な方もいらっしゃると思いますが

どうぞ良くなることをあきらめずに

前向きに進んでいけますように。

(のり子)