てるる詩の木(うたのき)工房メールマガジンへようこそ!Vol,36

*今日は2024年2月10日、旧暦1月1日、今日は旧正月です。

 

メルマガバックナンバーをお届けいたします。

 

 工房に皆様をお迎えする気持ちで書いています。

 

 

・・・

 

こんにちは。

てるる詩の木(うたのき)工房、高良のり子です。

 

今日は1月11日、旧暦12月1日の新月です。

能登半島地震で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

現在も不安な時を過ごされている方もいらっしゃると思います。

どうぞ安全で一日も早く日常が戻り、復興されるようお祈りいたします。

 

 

今回は「英語」についてです。

 

一年の初めに様々な目標を立てている方も多いと思います。

私たちは「英語が話せるようになりたい!」というのが

6年前からの(!)目標です。

 

英語を話せるようになりたい!と痛感したのは

2018年にドイツに行ってからです。

ライアー奏者のスザンネ・ハインツさんが沖縄にいらしたのをきっかけに、

スザンネさんの住むドイツ・ミュンヘン、

そしてライアーを制作するザーレム工房のホルスト・ニーダー氏に招かれて

スイスとの国境近くにある彼の工房を訪ねました。

 

ホルスト・ニーダー氏の工房では10日あまりを過ごしました。

ニーダー氏はドイツ語の他に英語も少し。奥様はドイツ語のみ。

私たちはドイツ語はおろか英語も片言という状態。

仕事は見たり簡単な英語でも通じ合ったのですが問題は夕食後です。

一言二言話してはお互いにサイレントとなってしまい、

もっと創作についての話や雑談もしたかったです!

(最後の晩には通訳の方に泊まってもらい、やっといろいろな話で心を通わすことができました。)

 

その反省から帰国後早速ラジオの基礎英語とドイツ語のテキストを購入して

勉強を始めました。

が、最初の頃は放送についていけず睡魔に襲われて撃沈しました(笑)

また両方は難しいと思い、まず英語から学ぶことにしました。

 

そんな時、ある方の逸話を聴きました。

彼は実家が貧しく、県外大学に進学したものの

学費を稼ぐためのアルバイトに明け暮れていました。

学業に専念できなかったため卒業後に英語の先生となって沖縄に帰ってきても

学生や同僚にもバカにされてしまうような状態でした。

これではいかん!と一念発起、

教科書をすべて暗記するまで勉強するという努力を人知れず続けました。

ある日、学校に外国人が訪ねてきました。

誰もしゃべることも出来ずにあたふたしていたところ、

彼が「Hi,Mr.○○○○!」と流暢な英語で会話して周りはとても驚いたのだそうです。

この話をしてくれた方は、

「あの男は山を移すこともやりかねない男だから」と語っていました。

 

この話を聞いて私たちもCD付きのテキストを購入し

二人で朝の散歩時に暗記するまで読み合い

空で言えるようになったら次の項、という勉強法に変えました。

中学校の頃の英語は文法中心でしたが

今は聴くことの大切さを痛感しCDを何度も繰り返し聴いています。

英語の言霊が染みていつか自分の内側から言葉が出てくるようになりたいなあと思っています。

2026年はライアーが生まれて100年目の節目の年。

その時はライアー制作者としてホルスト・ニーダー氏をはじめ

世界中のライアー制作者や奏者と語り合えるのを夢見て。

 

2018年のテキストなので2024年の今年は6周遅れですが、

4月号から10月号まで進んでいます!

今年もあきらめずに歩みを進めて行きたいと思います。

 

 

*今回もてるる詩の木(うたのき)工房メールマガジンを

 ご購読いただきありがとうございます。

 

 今日も良い日となりますように。

 

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編集後記

昨年中は作業場建設に明け暮れていましたが

建設もようやく落ち着き、広くなった工房です。

現在、焼失した首里城復元の扁額木地製作も担当しています。

復元の際には、膠で接着したり、板同士を接ぎ合わせたり、

楽器に使われている技法がたくさん使われます。

若い力も加わり、楽器制作と共に復元作業も頑張っています。

 

(のり子)